幽霊の正体見たり枯れ尾花

疑心暗鬼になると大したことないものも非常に怖いものに見えるという意味の例えですが、みなさんは実際に心霊的な意味で怖い思いをしたことはありますか？　私はありません（なんだそれはｗ）。個人的に心霊の実録漫画とか大好きだし幽霊はいると思ってはいるんですけど、そっちの能力には恵まれなかったみたいで霊体験ゼロです、と言いたいところですが…今朝見ちゃったんですよ。

それは白くてふっくらしていた

あんまり驚かせるのも何なので最初で言っちゃいますが、これは夢の話です。目が覚める直前に見ていたと思います。

私は高校の教室みたいなところにいて、前の扉から廊下に出ようとしていました。扉（引き戸）の枠の部分に手をかけて体半分廊下に出た時、その手に暖かくてふっくらしたものが触れたんですね。見てみると白い手で、ギョッとしつつも「なんだこれは」と目で追ってみると、その手は前腕の半分くらいまでしか見えなくてその後ろは黒くてぼんやりした塊のようなものになっていました。夢の中で、「うわっ、幽霊だ」と思った私はどんな奴か見てやろうと視線を上にやると白い手も上に向かってスウッと消えてなくなってしまい、「あ、消えた」と思ったところで目が覚めました。目が覚めた時も「怖い」とは感じなくて、触れた手の感触がいつまでも残っていました。暖かく肉厚な手で、柔らかい。でも、色白でスッとした指のきれいな手でした。それは、私の手を上から包むように触れていました。

まぁ、単なる夢なんですけどね。触れた感触がとてもリアルで、夢でああいう感覚が残るのは自分としては割と珍しい方かもしれません。

過去にもそういう夢は見た

実は、夢の中で幽霊を見た（？　実際は形のあるものは見ていません、まぁ、見たと言った方が説明しやすいのでそう言います）のは3度目です。一度目はほぼ明け方、仕事をしていたんですが休憩と思って横になりうっかり寝てしまっていた時の事です。足元に小さいテレビが置いてあったのですが（リアルの話）、寝ているとそのテレビの方からでっかい音で昭和歌謡のような曲が突然鳴り始めたんです。自分はまだ横になって目を閉じたままで「何や一体？」と思っていたら、音のする方にググっと体全体を引っ張られる感覚があったんですね。それは手で引っ張るとかではなく、陰圧がかかって吸い込まれそうになったと言う方が正しい感覚でした。私は腹を立て「くっそ～こんなことするヤツの正体を見てやる！」と思い、目を開き身を起して足元の方を見ようとしたその瞬間に目が覚めました。なんか知らんけど心臓バクバクで、ちょっと怖かったのを覚えています。

二度目も似たような感じの夢でした。それはソロキャンプをしていた時の事です。その日はテントを張るのを横着して車中泊でした。無料のキャンプ場でしたがそこそこ人もいて、まだ外で賑やかにやってる人たちもいたと思います。私はお酒を飲んでいたのもあって早々に寝ていたんですが、ある男性が自分の車に向かってやってくるのが見えました（自分は車の中にいるのに見えた、そういうところが夢なんでしょうけど）。私は夢の中で「来るぞ、来るぞ」と思って身構えていて、「来たっ！」と思ったと同時に車のドアが全開に開いたんです（スライドドア）。その時にグワッと風圧のようなものを感じました。ただ、ドアを開けたのは歩いてきた男性ではなく、形のない黒い何かでした。ドアが開くとほぼ同時に目が覚めたんですが、当然車のドアは閉まっているし（ロックしてた）、自分も横になったままの姿勢で、でもこの時も心臓がバクバク言っていました。

どちらも何となく似た感じの夢なので、もしかしたら当時の自分の置かれた状況（プライべーとやら仕事やら）が似ていて出た反応みたいなものなのかもしれないと思いますが、今でも「夢だと思うけどもしかしたら…」と思ったりしてますｗ

正体を見られたくないらしい

何かで読んだのですが、幽霊は正体を知られることを嫌がるみたいなことを書いてありました。そのせいか私は夢の中で「正体を見てやろう」として二度、相手に逃げられて（？）います。まぁ、仮に逃げられなくて正体を見てしまった時、メチャクチャ怖い外見をしていたらこっちがトラウマになるかもしれないからそれでよかったんでしょうけど。

とかいいつつ

本当は心の底からは信じきれていないのかもしれないと思う事はあります。実際に身近な人から「霊が見える」「声が聞こえる」と言われたら勧めるのは精神科だろうし（一般的に想われてる以上によくある病気なので）。実際、昔はそういった病気の人は巫女みたいな処遇を受けていて、症状を「神がかり」の状態としていたというのを聞いたこともあるし。狐憑きとかも、その類だよね。

とは言え、世の中理屈では通らない不思議なことがあるのは事実だと思うし、死後の世界のことは死んでからのお楽しみということで。と言うわけで、作業に入ります～。