今週末は久々にゆっくりできそうで嬉しい。もともと出不精で一日家から一歩も出ないでダラダラするだけの日があっても全然いいタイプなんですよ。だから常に予定が詰まってるとしんどいんだよね。家人は逆で常に外に出ていないとイライラするタイプだそうで、よくこんな二人が出会ったなと我ながら思うわw
久々に映画観た
最近は映画と言えば鬼がアレするヤツだったので、久々に違うものを見ました。家人が見てたのでついで見です。ガリレオシリーズの「真夏の方程式」と「沈黙のパレード」。「容疑者Xの献身」はずいぶん前に見て堤真一に感動したんだけど、この二つは未見&原作未読です。いつものようにネタバレ配慮していませんのでご注意をお願いします。
「真夏の方程式」は、海がきれいでしたね。西伊豆で撮影されたとか。杏さんが素晴らしいスキンダイビング(?シュノーケルの延長?)を見せてくださり、居ながらにして海を堪能できたのは良かったです。あと、前田吟さん演じるお父さん(最初は叔父だと思ってたw)が良かったな~。いい親父って感じで、娘への愛情があふれてた。ただ、どれも殺人の動機が良くわからない(と言うか、そこまでするかな? って感じ)ので、物語の悲哀が薄れてしまった感がありました。
先ず、中学生の女の子が突然やって来た怪しい女(西田尚美)をわざわざ追いかけて行ってまで包丁で刺したりするかな? 仮に、以前から自分が父の実子ではないかもしれないと思っていたとしても、その女の存在が今の家庭(とても温かい家庭っぽかった)を脅かそうとしているとは感じただろうけど、どっちかって言うと父親に関する真実を知りたいと思って女を追いかけるか、どうやらそれが本当らしいとさとり動揺して動けなくなるか、みたいな感じになるんじゃないのかなと思った。
もう一つ、過去の事件が冤罪だと知り、それを伝えに来ただけの刑事さんを勘違いして殺すまでは分かる。でも、そこからわざわざリスクを冒してまで遺体を遺棄しにいくっていうのがよくわからない。一酸化炭素中毒だけなら業務上過失致死みたいなのですむのでは…と思ってしまった(素人判断ですが)。
何より、風吹ジュンさん演じるお母さんが元凶だよね。多分、結婚直前だかの浮気でしょ? 杏ちゃんができたってことは。ある意味、一番悪い女ですね(一連の殺人がすべて計算の上だった、とかだとメチャクチャ怖いけど話が変わってしまうw)。
一番気の毒なのが小学生の光君なわけだけど、彼が今のまま真っすぐ育ってくれるかどうかは田中哲司演じるちょいチャラいお父さんにかかってるのかもしれない…頑張れ、お父さん!!
続いて「沈黙のパレード」ですが、これはよくわからなかった。飲みながら見てたってのもあるんだけど、湯川教授が真相にたどり着くヒントとかきっかけって、何かありましたっけ? 邦画にありがちなセリフだけ音が小さくて効果音は爆音みたいなとこあったから途中から字幕出してみてたんだけど、もしかしたらそれで見逃してるところはあるかもしれません。
登場人物みんな犯罪にかかわってるというオリエント急行並みの物語だったわけだけど、一番最初にゲロッた岡山天音さん演じる被害者の彼氏は、彼女を妊娠させたこと向こうの親に伝えてなかったんかな…? 実は歌を諦めると言っていたとかもさ。失踪後に「何があった?」って話には絶対なるだろうから、そこで「実は…」みたいな流れになってもおかしくはなかったと思う。そしたらその時点で事件の風向きが変わり、今回のことは起こらなかった可能性もあるよなぁと、ふと思ったりはしました。
事件としては先生の奥さん(檀れいさん)が「自分が一番かわいい系の女」だったのが原因なわけだけど、元をたどれば被害者の子が若気の至りで先生の奥さんに酷い事言っちゃったからってのがね(図星なんだけど)。きっと奥さんは女として自分が持たないもの(歌手として名を成すことや子どもを持つこと、これからいくらでも何でもできる未来と言う時間等)をすべて手にしている被害者の子が憎くなっちゃったんだろうね。自分でも気づかないうちに徐々にそういう気持ちが育っていたのかもしれない。私は奥さんの気持ち理解できるなぁと思うけど…もしかしたら年を取らないとピンとこない気持ちなのかもしれないですね。
今回は、いつも出番少な目の北村一輝さんがたくさん出てたのが良かったです。原作では柴咲コウさんの役が男性って聞いたことあるけど、北村さんが演じたならそっちの方が楽しめた気がするなぁ~。まぁ、男女でやる方がいろいろ妄想できて楽しいのかもしれないけど。バディもののブロマンス、いいと思うけどなぁ~。
初浅田次郎の感想
「母の待つ里」を読了しましたが…正直あんまりでした。サービスとしての疑似のふるさと体験(母親付)という設定がグロテスクだなと感じてしまい、あまり物語に入っていけなかったです。あと、母親って言うのを過度に神聖視し過ぎてるんじゃないかなぁ。浅田次郎さんの年代(70代とのことです)の男性が持つ幻想なんじゃないかと感じました。母親って、いいところばかりじゃないですからね。この物語では疑似の母親と良いところだけのやり取りをするわけだけど、それがもううすら寒い。そっちが先に立ってしまったので、疑似という関係性を超えた所に生まれた心の絆とか、人生の終わりに向かって自己を顧みる深みだとか、疑似母役の人生の悲哀とか、効果半減。奥さんに出て行かれた人なんて疑似体験での振り返りをなぜリアルの人間関係に対して生かそうとしないのかと思ってました。ただの逃避じゃん、それじゃあ。あと、田舎礼賛は都会人の驕りでしかないと思うよ。田舎に住んでるものからすると、鄙びた日本の原風景的な景色は美しいとは思うけれど、一番は生活上の不便を心配してしまうからね…。
とは言え、レビューを見るとそれなりに高評価なので、もしかしたら私がひねくれてるのかもしれません。でも、あの物語のどこに泣きの要素があったのか本当にわからん…。
次は伊坂幸太郎を読む予定
職場で始業前に読むのはエッセイ本にしました。小説だといいところで時間切れになって心残りなので、あとを引かないエッセイみたいなのが読みやすいかなと。代わりに家で小説をよむことにしました。古本屋で適当に伊坂幸太郎の本を買ってきたので読むのが楽しみです。ちなみに、私は新刊も買うけど古本屋も割と利用します。作者様には申し訳ないですが…。どっちも買うから許してね、って気持ちです。
というわけで、昼ハン食べたらいよいよおにぎり漫画再開です。ではまた~。
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