blueskyにこのサイトのカードリンクを貼りたいんだが一向に上手くいかない。ブルスカ側でカードを挿入しますか?のコマンドが出ないんだもん。できてる方もいるので自分のやり方が良くないのだろうな。悩んでいたら自分が使っているwpテーマ(ystandard)のプラグインにカード型のリンクを入れられる機能があることを知ってインストールしてみたんだけどそれはwp内で表示させるためのものだったw 違う違う、外にリンク貼りたいんだよ~。勘違いw でもまぁ、おかげで下のようなリンクを入れられるようになりました。と言う訳で今日の本題。
シナリオ集を見つけた
最近、電子書籍でこんなのを見つけました。
向田さんのテレビドラマのシナリオのほとんど全部があるのかな? 全部で54巻あるらしい(本当はアマゾンで買ったんだけど、なぜかリンクできなかったので別のとこにしてます、中身は同じです)。中でも『阿修羅のごとく』はずっと読みたいと思っていたんだけど古いせいか紙の本は売っていなかったので、見つけてすぐ購入。あと『家族熱』も購入しました。『冬の運動会』は読んだような気がするので一旦保留(でも買うかも)。どれも紙の本の半額くらいの値段で読めるのでとってもありがたいです。そう言う意味では電子書籍もやっぱいいですね。で、感想です。
薄っすら怖くて、でも哀しくて可笑しい
これが読み終えたときの気持ち。そしてちょっぴり泣きました。女と言う生き物は、阿修羅のように外側は一見穏やかふうでも内面は激しい感情が渦巻いていて、それは男と言う生き物によってより刺激されるものなんだな、と。その激しさはちょっとやそっとではないですよ。見せない分熟成されて(?)より苛烈になり、自分をむしばむことさえあるんだ。そういうのもあって、夫婦(男と女)の関係は他人からは伺い知れず、たとえ家族であっても立ち入ることができない領域なんだなと。
このことはもう一つのテーマ(?)の「姉妹」にも関連があると思う。自分は姉妹なので経験的にも共感できるんだけど、女だからこそ生まれる軋轢みたいなのは確かにあると思う。主に女としての見栄や意地みたいなものなんだけど。だからと言って、心底嫌いになるかというとそうでもないというね。家族と言う関係の不思議なところです。
まぁでも、夫婦関係も姉妹関係も、男のずるさと女の受け身性と言うのに集約できるのかもしれないですね。これはもう、男のずるいところを嫌だと思いながらも受け入れてしまう女、それに甘える男、という無限ループなんだ。卵が先か鶏が先か、なんて分かんないよね。
向田作品の好きなところ
生まれて初めて向田作品を読んだのは学校のテキストだったんですが、それ以降、図書館に通ってある本をどんどん読んでいきました。テキストで読んだのはエッセイで、戦中派の方らしく妹の学童疎開について書くかれたものでした。何も派手なことは起こらないんですが、親の子に対する愛情はもちろんのこと、向田さんが娘の視点で父親の男としての気持ちを慮っているところがなんだか泣けるんですよ。当時の向田さんには言語化できなかった感情を、大人になった今文章にしたらこうなったのかなって感じで。向田さんの作品はそういうモノが割とあって、昭和の古い価値観ではあるし辛辣な視点もあるんだけど、根底に流れるのは家族への愛情というところがいいなと思っています。
そんな向田さんの書く物語の肝は、めちゃくちゃ日常的な中にいる男女の背景にある感情の湿度の高さ(情念といってもいいかも)。結構リアルで怖いし、妙に艶めかしいと思う。今の時代にはあんまりない、大人の男女の物語だなって感じる。まぁ、今の時代には湿度が高すぎて受けないかもしれないけど私は好きです。それらはきっと高い観察力によって生み出されるんだろうなと思います。エッセイ読んでると「よくこんなこと見てるな」って感じるし。後、やっぱりご自身の経験も影響しているのかもしれないですね。「向田邦子の恋文」と言う本で公表されているのですが、向田さんは長らく妻子ある男性とお付き合いされていたんだそうです。その関係はお相手が病気を患い自殺するという結末を迎えて終わるんですけど、多分そう言う中で恋愛における楽しくて幸せと言ったところ以外の部分、表に出せないどす黒いものなんかも実感として理解されたのかもしれないなぁと思ったりしています。
2025年にリメイクされるらしい
これは最近知ったんですが、『阿修羅のごとく』はNetflixで1/9から是枝裕和監督でドラマになるらしい。わかっている範囲ですが配役は、長女:宮沢りえ、次女(実質の主役):尾野真千子、三女:蒼井優、四女:広瀬すず、だそうです。男性陣はどうなるのかな~、って自分はネトフリ入っていないので見られない!! めっちゃくちゃ見たいのに!! どの女優さんも好きな方ばかりだし、芸達者だからきっと面白いと思うし!! 特に尾野真千子!!
それにしても、このドラマは約半世紀前の物なんだよね。それがまたこうやってリメイクされるなんて、向田さんが描き出したものは昭和の匂いを纏ってはいるけれど、それでも令和の時代にも通底する人間の本質的な部分なんだなと改めて思います。
向田さんがあんなに早く事故で無くなってしまわなければその後どのような物語が生み出されていたのか…一ファンとして本当に残念だなぁと思います。改めて、合掌。
脚本としての学び
もうね、物語としての面白さが勝ってこっちはあんまり収穫ナシでしたw いや、もちろんちょこちょこ考えながら読んではいたんですよ。ここは姉妹の個性を表しているんだなとか、この行動が意味するものはとか。でも、そう言うの考える暇もなく読み進めていったって言うのが本当のところです。だって面白かったんだもん。勉強は2巡目以降だな、これはもう。幸い自分は気に入ったものは何度も繰り返してみるタイプなので、それは苦にならないしね。と言う訳で、まぁボチボチやって行こうと思います。
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