映画の感想①

2025年5月4日

今日は朝から夏野菜(トマト、オクラ、キュウリ)の苗植えと、黄金瓜の種×6ポッドを蒔いてきました。瓜は玉ねぎの後に植えようと思っているんだけど、まだまだ収穫の時期ではないので時期が上手くいくか心配…。しかも今年は追肥を怠ったので玉が小さい気がします(自業自得)。家庭菜園、土をいじるのは無心になれるし収穫もあって思ったより楽しいんだけどこれからの季節は草抜きとの闘いになるのがちょっと…辛い。

「関心領域」

と言うわけで感想です。この映画、去年話題になったのかな(←調べてみると2023年でした)? 見てみようと思いながらそのままになっていたので畑から戻って一息つくために見てみました。…まぁ、一息つくような映画ではななかったですね。感想を一言で言うと「不気味」でした。

話らしい話はなくて、アウシュビッツ収容所のすぐ隣にある豪華な家で暮らすナチス党員一家の生活をただ見る映画と言う感じです。ただ、一家の生活の背景に流れる、収容所から聞こえてくる銃声や怒号、悲鳴のようなもの等々がそこで起こっている出来事を鮮明に見ている者に知らせてくれます。それなのに、一家はそれには全くの無関心なんですよ。特に奥様は自分の理想である今の生活を維持していくことに夢中で、ガス室に送られたユダヤ人たちからの収容品を当たり前のように自分たちのものにしたり、下女(近隣の女性たち?)に分け与えたり、夫の仕事仲間の夫人同士(?)とのおしゃべりに夢中になったりと、本当に気分の悪い人でした。ただ、途中で家に招かれた奥様の母親は馴染めずに手紙一つ置いて勝手に帰ったり(背景音が気になったのだと思う)、一家の末娘(?)は夜眠れなかったりしてるので、感覚の鈍ってない人にとっては苦痛な環境のようでした。

夫は夫で、多分彼の関心は出世的なところにあり、これもまた収容所の中の出来事を「仕事として成功するかどうか」という視点で見ているんですよね。ただ、彼が体調不良を訴えているらしい描写があるので、もしかしたら無意識領域で良心の呵責を感じていたのかもしれません。やってることはあまりに酷いことでしたから。

人はこんなことまでできるんだなと思うと恐ろしい

「ヒトラーのための虐殺会議」と言う映画を以前見ました。ユダヤ人絶滅政策を決定したバンゼー会議(と言うのがあったらしい)を記録をもとに映画化したものということでした。会議の前提が「民族浄化」なんですが、これを至って真面目に話し合っていくなんて狂ってるとしか言いようがない。「関心領域」はこの映画と同じ種類の不気味さと恐怖感を私に与えました。

同じ人間ですが…立場と状況によってはここまで冷酷なことができるのが人間なんだなと思うと空恐ろしい気がします。加害側には全く悪意がないのも怖い。

個人的には☆☆☆★★

そう言う訳なので、何度も見たい映画とはいいがたいです…。特にナチスとか戦争モノに関心があるわけではないですしね。ただ、一度は見てもいいかなと思います。

知っておいた方がいいのは、オープニングは音楽とともに3分ちょいは真っ暗なシーンが続くことです。私はてっきり通信障害だと思って(音声は流れるけど動画が流れないというのは時々起こる)、何度か初めから見るをやり直しましたw そうそう、主人公のヘスは実在の人物をモデルにしており、戦後はアウシュビッツの地で絞首刑になったそうです。何と言うか…こういうの知ってから映画を見ると、「見るべきものは見つ」みたいな気持ちになってしまいそうでそれもなんか辛い…。

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