映画の感想②

さっき、買い物に行った先でコケてしまった…。雨+クロックス+グレーチングと言うコケアイテム役満だったのにぼんやりしてた自分が悪いんですけどね。両手両ひざを突くような恰好でころんだので膝に打撲痕ができてました(涙)。おばちゃんだし下手したら骨折とかするかもしれないので、これからは気を付けようと思います…。

「侍タイムスリッパ―」を見たよ

中途半端な時間があったので短めのものをと思い選択。低予算の自主製作映画だったけど面白くて評判になったという事は知っていましたが、本当に面白かったです。笑いと涙が7:3くらいの割合でサクサクお話が進むんだけど、意外性がけっこうあって「おぉ!」っていうのが何度も起る。タイムスリップものと言えば基本的に元の時代に戻ろうとあがくのが定番だと思うんだけど、これは主人公が結構前向きな感じで現状を捉えて生きていくお話になっています。そこもなんかいいよね。

個人的には、主人公の高坂が行き倒れていた関係でお世話になる西経寺の住職ご夫妻のキャラクターがメチャクチャ好きでした。ちょっととぼけてて、暖かい。最後まで高坂を応援してくれるところも嬉しいし。そして、助監督の優子殿w も好きです。切り替えが早すぎて高坂に告白する隙を与えないところとか笑えましたw

ラストらへんの、真剣で戦うシーンもよかったです。江戸の時代に生きていた自分の使命を果たさんと村田(彼もまたタイムスリッパ―であることが途中で明かされます)に挑む高坂ですが、結局は過去の自分との対決でもあったのだと思います。江戸の時代では命令のまま村田を討とうとしていた高坂でしたが、関わってみると村田も自分と同じような苦労をしながら現代に適応して生きてきたこと、時代劇を捨てた(武士として刀を捨てたことになるのかな?)ことも武士であるからこその結果だったこと等、知ってみると村田を人間として好きになっちゃったんでしょうね。結局は討てなかった。でも、武士としての信念(良い国にしたいという思い)は形を変えて持ち続けることができるという思いに至ったんだろうと思います。結果、映画も無事撮り終わるという大円団(優子殿のこと以外はw)。しんみり、ホロリとするいい終わりでした。

本当のラストにもう一回「なるほど~」ってなるんですが、それからどうなるのか想像させて終わるというのも面白かったです。

「サムライ先生」って言うマンガを思い出した

これは武市半平太が現代にタイムスリップしてくるというお話です。侍タイムスリッパ―同様、同時代の偉人たちが続々タイムスリップしている設定なんですけど(そして帰り方もわからない、みんな現代に適応して生きている設定)、こっちはこっちで面白かったです。個人的には陸奥宗光がチャラいホストみたいになってたのが面白くて好きでした。

実を言うと、私の中の武市半平太像は「おーい竜馬」と言うマンガで出来上がっているのであまり印象が良くなかったんですけど(真面目で努力家でちゃんとしてるけどちょっと我賢げというかずるいところがあった)、この漫画ではすごく人格者として描かれていて、以蔵を犠牲にしたことをすごく悔やんでるというか、どっちかって言うと利用したことがばれるのを恐れてるというか、そんな感じだったんだよね。確かに、半平太の地元に行ってみると(小さいけど地元有志の方たちが建てた資料館がある)とても立派な人として親しまれているようでした。まぁ、物事は見る角度によって違って見えるものだから、半平太もいろんな見方があっていいんでしょうけどね。

殺陣ってのはいいね

自分はそれほど時代劇好きというわけでもないんですけど、最近、日本の殺陣ってのはすごくカッコいいんじゃないかと思っています。動きがキビキビしていてもたつかずとてもスマートに感じるんだよね。一方で、西洋物は何だかもっさりで動きが鈍いような…。映像における戦いのシーンは動きが決まっていてそれをトレースするように演者が動くようになってると思うので、かっこよく見せることに関してはどちらも計算されているはずだと思うんですよ。だとしたら、差が出るとしたらやはり武器の違いなんでしょうね。日本刀は細身だし比較的軽いのかなぁ? あと、片刃なのも動きに影響してると思う。西洋の剣は両刃だし重そうだもんね(その分ダイナミックさがあるとは思う)。

そういや、侍タイムスリッパ―で高坂が入門する切られ役専門の会の稽古場が、朝ドラ「カムカムエブリバディ」に出てきたのとそっくりだったので興味深かったです。映画の方は本物の太秦を使ったらしいので、朝ドラの方がしっかり再現していたんですね。今更ながら良くできた朝ドラだったんだな(オダギリジョーが大変良かった)。

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