ちょっと長めの五泊六日の旅に出ていました。行先は九州。今、自分の中のブームである古代日本(主に弥生時代)の遺跡や史料館を見て回るのをメインに、その他の予定もアレコレいれて楽しんできました。めっちゃ楽しかったし充実した旅でした。とりあえず、感想など。
一人旅が二人旅に
旅行前、たまたま会ってこの話をした友人Eが「私も行きたい」と言い出し、特に断る理由もなかったのでOKしました。ただ、そもそもが一人旅の予定だったので個人的な予定も入っていたりして友人にお付き合い願うのも悪いなということもあり、別行動も多くなることは予め了承してもらいました。Eも一人旅する人だし特に問題ないとのこと。乗っかると言っても旅程に乗っかるくらいのものでホテルも別だし、気ままな旅に変わりはありません。というわけで、急遽二人旅になった今回の旅行でした。
ちなみに友人Eは小学校の頃からの友達で、リアルで唯一、私が漫画描いてるのを知ってる人です。彼女は私から見てもわりと自由というか自分の意思を貫くタイプで(有体に言うとまあ個性強め)、旅行時の荷物がめちゃくちゃ少ないのも特徴の一つなんですよね。前にギリシャに一緒に行った時も布製のバッグ(レッスンバック的な一枚布のやつ、蓋もない)一つで現れ、帰りの税関で職員の方が「本当ですか? これだけ?」って驚いてたのが印象的でした。本人に言うと、多分いつものことなので「記憶にない」って言ってましたけど。今回も当然のように布バック一つで来たし、なんなら「断捨離するから」って言ってやたらとでかい布バックだったのが、帰りには随分とスッキリしてた(つまり服は着た後に捨てた)。いや〜、よくわからんw
交通手段はフェリー
今回、いつも通り飛行機で行くか、変わり種でフェリーで行くかで迷いました。飛行機も早割使えば値段的にはフェリーと変わらないんだけど、今回はのんびり行くというのも目的の一つなのでフェリーを選択。なので、実質の旅程は三泊六日(二泊は船中泊)になりました。まぁ、フェリーの中の時間(14時間だそうです!)も旅行のうちということで楽しもうかなと。
今回利用した東九フェリーは東京(有明)〜徳島(徳島)〜北九州(新門司)を定期運行しているフェリーなんですが、新門司に着くのが朝の5:30なんですよ。基本的に貨物の運送をメインとしている船なので旅客はついでみたいなもんなのだそうです。そのせいか新門司港には到着に合わせてバスもないんですね(時間も時間だし)。徒歩で乗り込んだ自分みたいな人はどうするかというと、フェリー会社が新門司港に門司駅までのタクシーを呼んでくれるのでその予約を乗船中にすることになります。お値段¥440。妙に安い。でもこれ、忘れると朝の暗い時間に港にポツンと取り残される羽目になるので悲惨です。門司駅まで結構な距離があるし(タクシーで15〜20分くらい)、山越えたりするので歩いてもいけないですしね。
実は私、過去に一度だけこのフェリーを利用したことがあるんです。その時、乗船早々船酔いしてしまい朝まで寝ていたせいで、この予約ができなくて危うく取り残されるところでした。タクシーの方が親切だったおかげでなんとか乗せてもらえて無事だったんですけど。でも、「え? 予約してないの? 困ったな〜」ってすごく迷惑そうだったし、実際迷惑だったと思うし、ちゃんと予約した人たちをお待たせすることになったしで、大変申し訳なくて辛い記憶…。そういうわけなので、中途半端な時間に予約するのではなくて乗船前(予約時)、せめて乗船時に予約を受け付けてくれたらと思っていたんですよね。そしたら今回は乗船時に対応してくださったので、無事予約できて一安心でした。…多分ですが、自分と似たような経験をした人が他にもいたりして、クレームがあったのではないかと推測します。でもまぁ、こっちの方が色々とスムーズだと思うのでやり方を変えてくれて良かったです。
もうひとつ、こちらのフェリーで特徴的なのがレストラン代わりである多種類の自販機の冷食「フェリー飯」だと思います。内容は和洋中いろいろで、パンやみそ汁、おつまみ系(割と充実してる)、清涼飲料水、アルコール類(22時~6時は販売中止)と何でもこいです。自販機にはアルファベットが割り振られており、電子レンジのアルファベットと対応。チンする時は同じアルファベットの電子レンジに行きそこに示された番号(それぞれの商品名を明示)を押すと失敗することなく温められたごはんが食べられるという寸法です。すごい~。もちろん持ち込みもOKなのでそれ用のフリー(?)の電子レンジもあります。

乗り込んだおじ様たちは早速アルコールを飲んでくつろいでました。ワインのフルボトルを持ち込んでいる人も…すごいなぁ。まぁ、基本的にフェリーって港を離れると携帯の電波届かないし、船内はWi-Fiもないのですることもなく飲むしかないんですよね、きっと。自分は字を読むと船酔いするのが分かっているので、映画をDLしていきました。結果としては適当におしゃべりしてたらあんまり見る時間もなかったです。
旅は弥生時代の遺跡と史料館巡りがメイン
一番好きなのはもう少し後の飛鳥~奈良時代なんですが、やっぱり日本という国の成り立ちの部分だから興味があり、本を読んでいたらどうしても回ってみたくなって今回の旅につながりました。行ったのは奴国の丘歴史資料館(福岡県春日市)と伊都国歴史資料館(福岡県糸島市)、そして吉野ケ里遺跡(佐賀県神埼市)です。どれも展示は充実していて面白かった。特に、伊都国はたったの¥220で入館できるのにあの展示の充実ぶりはすごいと思います。銅鏡がたくさん出土しているので展示もされているんですが、それはもう壮観でした。大きい! キレイ! 伊都国は大陸に近いという地の利を活かして活発にそれらの人々と交流し、かつ独自の文化もはぐくんでいたと言う事です。でも、結局は青銅より硬い鉄の武器が出てきた時点でそれらを上手く取り入れたり作ったりできる国が強くなっていくんですよね。…いつの世も、戦争に強い国が力を持つのは変わらないのでしょうか。
一方で、展示を見ているとあの時代の人々は自分が思っていたよりもずっと階級社会だし、文化的だったんだなぁと思いました。それは吉野ケ里遺跡に行ってより実感。服装も、偉い人限定だけど染色技術もあってカラフル(そして天然の染料だから綺麗な色)だし、ガラスや玉などのアクセサリーも素敵。自分の中では全員白い貫頭衣だったけど、それは下々の民の服装だったようです。あと、みずらが良かった。あの髪型、結構好きなんだよね。何か神秘的だし髪型補正的な力が働く気がする(多分処天の影響)。
今回は邪馬台国の周辺国の歴史といった感じの遺跡や資料を見て回ったので、次は本丸(?)の纏向遺跡を見て回りたいな~と思っています。自分は漠然と邪馬台国は近畿だと思っているんだけど、考古学的にもどうやらそっちの線が濃厚になってきた気配があるそうです。あんなに昔のことが今この時代になって明らかにされ続けているって言うのは、本当にロマンだよな~。奈良は暑いから(w)涼しくなったら計画してみようと思います。
その他の予定は鬼があれするヤツ
ちょうどいろいろとやっている時期だったので、せっかくだからと展示会に行ったり映画を観たり相互さんとご飯食べたりw いや~、7月の映画に向けてまた熱が上がってきました!! 本当はたった2行で終わらせることがきる内容ではないんだけど、とりあえず自制。でもこっちもすっごく楽しかった~♪
今日から現実です
仕事以外でこんなに長い間家を空けたのは初めてだと思うんだけど、その間家人も自由に生活していたようで帰ってくる直前に慌ててアレコレした痕跡があちこちにありましたw お互い自由な時間は今日で終わりだねと目で合図して、洗濯物などしながら徐々に現実に戻る準備をしています。来週からはいろいろとやることがあり漫画描いてばっかりもいられないんですが、とりあえずはオニギリ漫画を今月中にアップしたいのでそれは頑張りますね。計算するともう2ヶ月くらいオニギリ漫画を描いていないので、キャラを描けるかちょっと心配だな…。旅行中にプロット仕上げてネームでもと思っていたけど、日々歩き疲れてバタンキューだったので全く進んでいません(予想はしてた)。まぁ、頑張ります!
というわけで、現実の世界に戻りますね。また~♪
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